さて、それでは今日からちょっとずつ文学フリマで入手した本のレビューをしていきたいと思います。
【Daisy Chain vol.06】
小説「わたぐも変化」彩世梨緒
前作と同じ世界で起こる新たな物語。
控えめながら意志の強さを感じさせる登場人物達が相変わらず魅力的なお話でした。筋書きは前作に比べると淡々としたものだったが、主人公を中心とした人々のやり取りに作者の作品への愛着を感じた。
小説「明日、叶え」羽岡元
時代を超えて語られる親子3代の物語。
この方の作品は本当にプロの作家と比べても全く遜色ないように思う。
不思議な物語なのに違和感なく読めるのは、登場人物それぞれの真剣な思いをきっちり描けているからだと思った。
こういう作品を書いてみたい。いつか。
やはりDaisy Chainは一本一本にしっかりとボリュームがあって面白い。物語や登場人物それぞれに対する筆者の愛着と真摯な態度が、装丁も含めてしっかりと伝わってくる本だと思います。
あと、巻末のマンガも面白かったです!
さあ次は何を読もう!
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