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ネネの森 ~ヴィンセント・バン・ゴッホを讃えて~ ヨUHΕ
「胞子を飛ばすネネ」
ゴッホの種まく人という作品からインスパイアされて描いたものです。
胞子を滝に飛ばし、森を育てていく少女。
滝は流れを止めることなく不動。垂直に落ちるその運動は男性器と女性器の合体。
美醜あらゆる植物が密集して生い茂っている。
一つ一つの植物を一つ一つの表現された形という捉え方をしてもいいかもしれない。
「しれない」といういい方は、自分も絵にまず鑑賞者でありたいからだ。
みた人の内面的にどのように作用するのだろうか?楽しみだ。
それら表現された森に生まれたばかりの胞子を飛ばす少女。
胞子とはインサイドアウト、この本の作家達という解釈をしてみると一つの世界が出来上がる。
今後どういう植物に成長するのだろうか。
この森シリーズは今後も続けていきたい。
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「インサイドアウト」(女性がサンバを踊ってるやつね)
内側を外に出す。自分なりのインサイドアウトを描いてみた。
女性の足元から蒸気があがり体に纏わり付き、あらゆる変化をなして右手のダイヤモンドへ。
これは筒井康隆文学の風が吹けば桶屋が儲かる式ドタバタ感と、
サルバドール・ダリの「やらかいものがかたいもの」へとなって行く様を描いた。
柔らかいイメージを形にしていく。創造とはそういうものかもしれない。
内から突き上げる創造意欲。
僕は嫌ったらしいものやねちっこいものを好む。
そういうものをみるたびに人間の可能性みたいなものを感じるし、
何か作りたい!という衝動にかられる。
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「ひろがる世界」(少女が暗がりで本を読んでいる絵ね)
この絵を描いてた時の僕の心境や私生活がかなり絵にでてきている。
ラトゥールの絵画と二ノ宮金次郎像に影響を受けていた。
ラトゥールの世界に金次郎像。
その組み合わせがその当日の僕はしっくりきていた。
東京の町を二時間三時間あるいていると、ニノキン像をよく見かけた。
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