靖国神社の大鳥居の話をします。
高さ約25メートル横木の幅など約34メートルだそうで、入口正面の坂の麓から見上げる姿は昼でも壮観、宵はライトアップされてさらに壮観なのですが、ことさら美しいのは真夜中、消灯後の大鳥居ではないでしょうか。相対していると、黒い空に輪郭を溶かした大鳥居は少しずつ膨らんでいる、また縮んでいる、ひょっとしたら呼吸しているのかしらんというような気もしてきます。そんな錯覚に浸りつつ、うつらうつらと朝日を見るのも結構オツなもので、あとは少々のお酒と、音読して気持ちのいい文章、翌日も快活に動ける体力があれば申し分ありませんけれども、まあ、そこは贅沢いわず、手ぶらでも、日のあるうちとは違う景色の探索を、僕は、ときどき、行っているような、いないような、という感じで勝手ながら、夜半らしくあいまいに、結ばせていただこうと思います、ではでは!
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