モノを「みる」といったときに、
通常視覚を使った「見る」を思い浮かべますが、
実際にモノを認識するために、僕たちはもっといろんなものを使っていますよね。
例えば、他の五感、聴覚・嗅覚・触覚・味覚。
これらを総動員して(意識はせずとも)僕らはモノを認識するわけです。
その時に認識する事柄というのは、
そのモノのテクスチャだったり、色だったり、形、古さ・新しさ、
それの出している音、香りや匂い、温度感、重さや軽さやその味・・・
だったりするわけです。
しかし、僕たちがモノを認識するということは、
そういった五感で得られる単純な像を認識するだけではなく、
そこからさらにそれの持つ「意味」を考えるということでもありますね。
それが「コップ」であることを認識するということは、
ガラスの容器で、細長く、透明で冷たい感触をもったあの重さのもの
=これは「コップ」。
というように「=で結びつける」という作業を無意識にしている。。
インプットされた情報を総合して、自分の持っている(知っている)概念と結び付けている。
しかし、「これはコップである」と認識するためには、
今挙げた情報だけではきっと足りなくて、
「これで飲み物を飲むもの」という情報が加わらないと
厳密にはそれはコップではないかもしれません。
なぜなら、「歯ブラシを立てるもの」という情報を代わりに加えると、
それはおそらく「=歯ブラシ立て」になるからです。
このように、同じモノを見ていても、
どんなインプットをするか=どのようにそれを「みる」か
によって、=の後は変わってくる・・・
当たり前のことですが、改めて。
自分は普段どのような感覚や考えをもって
モノを認識しているのか。
自分ではない人が、どんなインプットをしているのか。
どんな=を導き出すのか。
僕としては、そんなことが少しでも垣間見れるといいなと思います。
今日は一日編集作業に傾きます。
フォントを小塚明朝に変えてみようかと思っています。
ちょっと、横に広いな。。。この字体。
それではまた。
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